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金利の種類

現在、金利の自由化が叫ばれていますが、金利の体系はどうなっているのでしょうか。

日本銀行が市中金融機関に対して貸し出しを行なう場合に適用される金利のことを公定歩合といいました。
この公定歩合は政策金利と呼ばれて、日本銀行が国策に基づいて決定します。
この公定歩合を参考に市中金融機関は民間への貸出金利を決定するため、公定歩合は日本の金融市場におけるあらゆる金利に影響をもたらすことになります。

金融機関において法律で規制を受ける小口の預貯金利息などは規制金利と呼ばれ、市場で自由に決められる自由金利と区別されます。
戦後規制金利が多く導入された背後には、景気復興にあたり経済の安定成長のために、金融システムの信用が不可欠だったことが理由としてあげられます。
しかし、このような規制された経済環境では金融の国際化に対応できず、近年規制金利から自由金利への急速な方向転換が実行されています。

   

単利と複利

金利は単利と複利のものに分けられます。単利は元本に利率と期間年を乗じて利息を計算します。
一方、複利は一定期間ごとに計算される利息と元本の合計を、次の期間の元金として組み入れる計算をします。
複利の計算が利息が利息を生むことを考えると、同じ表面利率の場合、単利と比べて複利の方が利息が増えることになります。
それゆえに複利の商品は年平均利回りを算出して単利の商品と比べる必要があります。

金利は単利であっても、複利であっても、①元本②預入期間③利率の3要素があれば計算できます。
数式を逆算することにより、元本と利率が与えられれば、元本と利息の合計でいくら受け取る(元利期待合計額)ためには何年かかるかを計算できます。
これを"元利期待合計に必要な期間の逆算″といいます。

金利は単利であっても、複利であっても、次の3要素があれば計算することができます。
①元本
②預入期間
③利率
数式を逆算することにより、預入期間と利率が与えられれば、預入期間終了時にいくら受け取るためには、元本がいくら必要かを計算できます。
これを“元利期待合計に必要な当初元金の逆算”といいます。
複利運用商品には、定期やMMC、スーパー定期などの預金、期日指定定期や積立金などがあります。
複利による金利計算する際は、中期利息の有無や中期利率に注意しましょう。

   

金利の分類

一言に「金利」といってもその分類や計算方法は様々なのです。

政策金利・・・政策当局によって決められる金利 ※公定歩合
規制金利・・・法律により水準が規制された金利 ※プライムレート
自由金利・・・市場で自由に水準が決まる金利 ※CD、公社債の流通利回り
長期金利・・・貸借期間が1年を超える資金の金利 ※国債や事業債の利回り、長期プライムレート
短期金利・・・賃借期間が1年以下の資金の金利 ※コールレート、CD3ヶ月もの
名目金利・・・実際に約定した、現実に観測される金利
実質金利・・・名目金利から物価上昇率を差し引いた金利
固定金利・・・賃借期間を通じて当初の金利が適用されるもの
変動金利・・・賃借期間中も市中金利の変動にともない、適用金利が変更されるもの

   

日常生活における金利の使い分け

古い人間は「日歩何銭?」と使ったりします。サラ金でも「日歩」は使われているようです。
サラ金は銀行と違って、10日や20日の短い単位の貸付が多いから、日歩で表すのが便利なようです。

「月利」はあまり聞きなれないですが、質屋は今でも月利表示だそうです。
1日借りても、1ヶ月借りても同じ利息を取られます。1日借りても、1ヶ月借りても同じというと、クレジットカードもそのようです。

年何%と年利表示で書かれていても、実際は月単位で利息を計算する契約はたくさんあります。

   

公定歩合とプライムレート

最近は金利の自由化が進んできて、日本銀行の提示する公定歩合が日本の経済に影響をもたらす度合いが低くなってきています。
昔は公定歩合が変わると、金利はすべて変わり、すぐ株価にも影響しました。

企業は、日本銀行の公定歩合よりも市場の需要があるものや収益性で投資を決めているから、金利で投資を決めるというものではありません。
プライムレートも昔は公定歩合が変わると、市中銀行がそれに合わせてプライムレートを決めました。どの銀行でもプライムレートは同じでした。

しかし、自由化の波で現在各行でプライムレートは異なります。
企業でプライムレートといえば、主要取引銀行のレートを使っているようなものです。
期間が1年のものを短期プライムレートといい、1年を超えると長期プライムレートといいます。
長期プライムレートの場合、2年なら何%、3年なら何%と、期間に応じて、短期プライムレートに加算する方式をとります。

   

複利運用の商品比較-定期預金

定期預金(MMC、スーパー定期)
2年物の定期預金では、1年目に半年ものの定期預金の利率により計算された利息を受け取ります。
この中間利息は、選択により、元本に組み入れることができます。
その場合、中間利息は1年ものの定期預金の利息を生むことになります。
ゆえに利息は、下記の(a)(b)の合計となります。

 (a)元本×2年ものの定期預金の利率×期間年2年
 (b)元本×半年ものの定期預金の利率×1年ものの定期預金の利息×期間年1年

   

複利運用の商品比較-期日指定定期

期日指定定期は、1年経過後に、1ヶ月の通知期間を置いて、満期日を指定して利息を受け取るものです。
したがって、利息は預入期間から満期日までの期間で決められます。

 (a)1年以上2年未満→1年ものの定期預金
   受け取る利息の計算 下記の合計
   元本×1年ものの定期預金の利率
   元本×1年ものの定期預金の利率×(預入期間-365)/365
 (b)2年以上3年以内→2年物の定期預金
   受け取る利息の計算 下記の合計
   元本×2年ものの定期預金の利率×2年
   元本×2年ものの定期預金の利率×(2年を超える日数/365)

   

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